『あのさ、大事な話しがあるんだ。』

「どうしたの?そんな真面目な顔して。」

瑠璃は、不思議そうな顔をしながら僕を見てきた。

『いや、そのな…。』

またしても、僕は言うタイミングを逃してしまった。

(はあ、僕って案外勇気ないな。)

自分自身の勇気のなさに落ち込んでいると瑠璃がそっと口を開いた。