『でも、その相原って奴別に悪い奴じゃねえだろ？』

「あのな和也。俺は、相原が良い奴だったら気にしないぞ。」

ため息をつきながら裕也は言った。

「あいつは、裏表の顔がまったく違うからな。まあ、表の顔は、王子様みたいなのを演じているけど裏の顔は女たらしの遊び人だからな。」

『へーえ。詳しいな。』

「まあな、実際あいつに付き合っていた彼女から聞いたんだよ。」

『相原ってそんなにかっこいい奴なのか？』

「ああ、だからみんな騙されてしまうんだろうな。」

裕也は、悲しい顔をしていた。