それからあと夏休みが後一週間になったある日、僕は、部屋で頭を抱えていた。

『しゅ、宿題が全然やってないよ〜。やばい、どうしよう!』

「そんな事言ってる暇があるなら早くやろうよ。」

僕が机の前で頭を抱えていると、僕の宿題の手伝いをしに来てくれた瑠璃が冷たく言い放った。

「もう、やる気がないなら私帰るよ。」

『ちょっと待った。頑張るから見捨てないでくれ。』

瑠璃が帰ろうとしたので慌てて僕は止めた。