「えー?来れないの?」
少し怒り気味に電話を
しているあたし。
電話相手は彼氏のぶーちゃん
こと増田さん。
「さやかマジごめんって
今度埋め合わせするかっ-」
「分かったよ。バイバイ」
使えない男に興味はない。
全部言い終わる前に電源
ボタンを押してやった
今日はみんなで遊ぶ予定
だったのが外は生憎の雨
行動手段が原付の彼に
とっては外に出られない
「どしたん?ぶーちゃん
来れなくなったの?」
そうあたしに話かけて
きたのは4つ上の先輩
あゆさん
「うん。雨だから
来れないってさ」
苛々を抑えようと煙草に
手を伸ばした。
「さやか~煙草辞めたんじゃ
なかったん?」
タメのさゆりに言われる
「だってぶーちゃんも
吸ってるし、苛々するし
しょうがないじゃん」
「なんでもいいけど
その煙草あゆのだからね?」
てへっという顔をしながら
あゆさんを見つめたら
はぁ~とため息をしながら
自分のライターで火を
つけてくれた。
「ありがとう
あゆさん大好き」
笑顔で言うと
調子いいんだからと言って
あゆさんとさゆりが
笑っていた
♪~♪♪~♪~♪~
さゆりの携帯が鳴った
「あ、翔太さんからだ
もしもし?はい。
わかりました~」
ハーイと上機嫌で電話を切ると
さゆりは笑顔で今から
翔太さんと竜夜さん来るよ
と言った。
「え?竜ちゃん来るの?」
竜夜さんはあゆさんの彼氏
喧嘩ばっかりだけど
なんだかんだいつも一緒にいる