つまらない…

最近よく思う。前まではそんなことはなかった。高校デビューをしてから一年。
成功して、学年でも一位二位を争うモテっぷりにまでになった。成績もかなりいい方になった。
でも一年もたって、告白も、アプローチも、先生からの褒め言葉もあまり慣れてしまったらつまらないものだった

「ひぃやっふううううううう!!!」

突如校庭の方から奇声が聞こえた。
声の主は、今年に入って問題ばかり起こしている変人である。
でもこの落ち着いた学校で普通の日常を送っている生徒にとってはとても楽しいものである。

「おおー今日は何するのかな〜?」

ヘラヘラのんきに笑っていたのは一年からの親友、佐倉悠里。
女の子みたいな名前だか、生粋のオトコだ。

「何が面白いんだ…授業が進まないじゃねーか…」
「まーまー学級委員の小鳥遊さん♫」
「お前は本当にのんきな奴だな。」

俺が呆れると佐倉は

「そんなぁ〜藍ちゃんが頭がよすぎるだけだよぉ〜」

明らかにふざけている。
しかも俺に対しての禁句をサラッと言いやがった

「お前…俺は藍って名前嫌なのわかってるだろ?!」