紀右の両側に座ってる2人が、見事にカブりの大絶叫。


両耳で叫ばれた紀右は、思いっきり手で耳を塞いでいた。


「何それ!つまり三角関係って事!?」


「で?アンタはもちろん協力は断ったんでしょう?」


「………」


無言って……


「紀、紀右?アンタまさか、“協力する”とか言っちゃったのっ!?」


黙り込む紀右に、細石が“信じられない!”という声を出す。


しかし紀右は首を左右に振った。


「電話で協力してって言われたんだけど、何も言えないまま、相手から電話切っちゃったの………それっきり、連絡取ってない」