「アラ、美少年?紀右にピッタリじゃない」


「ピッタリなんかじゃ無いよ……イケメンで頭だって悪くないその人と私がつり合うのかとか考えちゃって……それに………」


俯いていったせいで、髪がかかって紀右の顔が殆ど見えなくなる。


「イケメン?頭がいい?」


「もしかして幹居………イヤイヤ、まだ決めつけるワケには……」


康生と遥玖がコソコソ言い合っている事に、オレは全く気づかなかった。


「知り合いの女の子がその人の事好きになっちゃって、“協力して”って頼んで来たの……」


「「えええええっ!?ウソッ!!」」