オレ達以外は人がいないので、皆が黙れば辺りは沈黙。


「ウ……ウッソ~~~~!!マァジィでぇ~~~~っ!?」


十数秒後、石化した5人の中で1番早く元に戻った長峰の絶叫が、沈黙を突き破った。


「寧、寧央、声大きいよっ!!静かにして!!」


「だ、だってアンタ……いきなり“気になる人がいる”って……叫ばないでいられますかこれが!」


興奮モードに突入した長峰は、鼻息荒く紀右に迫る。


さすがの康生も、苦笑いしていた。


「紀右ホント!?好きな人出来たの!?なんでもっと早く言ってくれなかったのよーーーっ!!」