染々とそんな事を感じ、その事を康生に言ってみる。


「当たり前だ!寧央はオレの彼女だぞ!」


「なぜカレカノだからってそこまでお前が威張るのか、オレには全く分からない」


「2人共静かに!細石達に聞こえちゃうだろう!」


遥玖に注意され、もう1度紀右達の方に視線を送る。


紀右は気マズそうに目を左右に動かしていたが、やがて観念したかの様に口を開いた。




「あのね……私最近、気になる人がいるんだ………」




――――えっ?


紀右の予想外の言葉に、オレも康生も遥玖も長峰も細石も呆気に取られて、硬直状態に。