人差し指を口元に当て、黙ってろアピールをする親友2人。


「康生……長峰はお前の彼女だろう。話しかけろよ」


「静かにしろ楓!幹居も寧央や細石相手なら話すかもしれないじゃねぇか!!」


話すかもしれない?何を?


聞き返したかったのに、康生と遥玖のカッコがあまりにもバカバカしく見えたので、言葉が途中で出るのをやめた。


「紀右、私達言ったよね?悩みがあるなら相談に乗るって」


「弥紗……」


「元気が無い紀右は紀右じゃない!!悩み事があるなら、私達に話してよっ」


「寧央……」


長峰…いい事言うなぁ。