「アンタねぇ……いい加減にしなよ!!最近ボンヤリし過ぎ!!何考えてんの?」


右隣に座っていた長峰に怒られた紀右は、シュン…とマユを下げる。


「ごめん寧央……ちょっと色々あってさ………」


片手で頭を押さえながら言う紀右の雰囲気は、本当にいつもと違って少しよどんでいた。


「楓、こっち!」


「ハッ?」


「いいから来い!隠れるんだよ!」


「えええっ!?」


康生と遥玖にムリヤリあの3人からは死角の場所に押し込まれ、盗み聞きみたいなスタイルに。


「オイ遥玖、康生、何やって……「「シーーーーッ!!」」」