バッと顔を声がした方向に向けると、確かに仲良し美少女3人組の姿が。


「でさぁ、お父さんが超張り切っちゃって、お母さんに怒られちゃったの」


「アッハハハ!弥紗の御両親、相変わらず仲いいねーーー!」


3人は階段に腰かけ話し込んでいたけど、真ん中にいる紀右だけ喋らない。


ボーーーッとした瞳で、何かを考えているみたいに見えた。


「紀右?紀ーー右?」


紀右の左隣に座っていた細石が、紀右の顔の前で手をブンブンと振った。


「えっ……あっ、何?弥紗」


我に返った紀右がようやくリアクションするが、女子2人は呆れ顔。