みるからに若い警官だ。


目の前の交番から出てきた様子で、あたしが唖然としてるのを横目に偉そうに口を開く


『未成年でしょ?お母さんの連絡先は?』



してやったりと言った顔で背の低いあたしの顔を覗き込む



『いくつぐらいと思ってるか知らないですけどもう23なんで。』



あたしがドヤ顔で免許証を差し出すと一瞬驚いたような目をしてまた偉そうな顔に戻った


『そう、でもここ喫煙所じゃないから。吸うならドンキの向かいの喫煙所で吸ってね』



あたしの吸いかけのタバコを取り上げるとそいつはこれ見よがしに地面で火を消して交番のなかに持って入った




『くっそむかつく』


聞こえるか聞こえないかくらいの声で一言呟くと友人にメールを打った

《交番の若いにーちゃんがくっそ腹立たしいから駐車場にて待つ。》



友人が来るとイライラを抑えるようにとチョコを手渡されホールへと重い足を引きずった