ガラガララ…

「朱里!一緒に帰ろや」

島田くんが教室のドアを開けて、
入ってきた。

「え?でも島田くん、部活は……」

「あぁ、辞めた☆」

……………

……………

え? ええええ!!

”辞めた☆”

って!!?

「浩介!お前部活辞めたって本当なの
かよ!」

野球部キャプテンの安藤くんが慌てて
やって来た。

「うん。本当だけど?」

「”うん。本当だけど?じゃねーよ!”
どういうつもりだよ!来年は絶対に甲子園行くって先輩や仲間達と約束しただろ!!?

それなのに!」

教室が2人に視線を集めていた。

「ごちゃごちゃうるせーよ。今日は彼女
と帰るから。じゃーな」

そう言うと隣に立っていた私の腕を引っ張って教室から出た。

「…………」

「…………」

しばらくの沈黙が流れる。