「いやです…」 ど真ん中の子がピクッと眉毛がつりあげた。 「はぁ?」 「だから、いやと言ったんです。私は、高山くんの前から消えたくありません。自分のことは自分で決めます」 言いきったぞ、私。 だけど、ど真ん中の子は「チッ」と舌打ちをしてカーディガンのポケットからハサミを取り出し。 私の前髪をジョキッとおもいっきり切った。 パラパラと落ちる私の髪の毛。