「御覧の通り、河にはたくさんの
人がいてね、いろいろあるんだよ。

そして最近、というか去年からなんだけど
なかなか河を渡ってくれない人がいてね、
もう下に体はないから生き返れないのに…
まったく困ったもんだよ。」




「…天国も大変なんですね。」




「そうなんだよ。

あ、あそこにいるのが例の人だよ。
何回も河を行ったり来たり往復してね、
河が混んじゃってるんだよね。」






僕はおじさんの指した方を見た。