着いた所は
ばかでかい河の前だった。




「いわゆる三途の川ですね。
これを渡れば天国ですよ。」




河にはたくさんの人が
泳いでいた。



「あの…僕、泳げないんです…」



「あぁ、大丈夫です。
レンタルの浮き輪があります。」




けっこう良心的だな。



「最近は泳げない方が
多いんでね。」





「そうなんですか…」





するともう1人のおじさんが
こっちに近づいてきた。



1人目のおじさんよりも
少し若そうだった。