「お星、様……?」
あたしは、思わずひよりに聞きなおした。
「うんっ!
お星様ってね、いっつもきらきらしてきれいでしょう?
ひよりもねえ、きらきらして、お父さんやお母さんや、みんなを笑顔にしたいんだあ。
ひより、みんなの笑顔が大好きだから!」
へへっ、良いでしょ!
満面の笑みでそう言うと、ひよりは座っていたベンチから飛び降りた。
「明日からね、家族みんなでおばあちゃんちに行くの!
おばあちゃんちだとね、ここよりずぅーっとお星様がきらきらしてるんだよ!!」
「いいなあー。おれんちなんか、どっこも行かないや」
「あらたはいつも暇だもんな」
「うっさいな、とーま!」