「どういうこと、なの?」

あたしは、焦る気持ちで二人に詰め寄った。


「おれ達も、ついさっき来たばっかりなんだ」

「まだ、手術中らしくて、どうなったかも分からない。
母さん達も、病院からの電話で知った、って」


見ると、お母さん達は心配そうな顔をして話し込んでいた。



「ただ、手術には時間が掛かるらしくって、とりあえず待つしかないみたい」


あたし達はうなだれて、すぐそばのベンチにいつものように座った。




ただ、そこにひよりはいなかった。