「うそ、でしょ……?」


あたしは、幼い心で懸命に嘘だと信じ込もうとした。


しかし、お母さんは静かに首を横に振った。



「うそだよ!
昨日、いつもみたいに、ひよりとばいばいしたよ?
今日からおばあちゃんちに行く、って笑って言ってたもん!!」


「そのおばあちゃんちに行く途中の、高速道路で事故に遭ったらしいの」



頭の中がこんがらがったまま、あたしは着替えさせられ、病院へと急いで向かった。




病院に着くと、登真と新も先に来ていた。