「杉野、俺はまだ少し仕事が残ってるから先に教室に

  行っててくれ。あ、あと案内係もつけてるから、そいつに

  ついていけ。」

 「案内係??」

 「ああ。いいやつだから、大丈夫。」

 「そうですか、それでは失礼しました・・・。」

 案内係か・・・。って、ゆーかその人どんな人なんだろ!?

 男?女??態度の悪いのだったらいやだなぁ・・・。

 その前に、案内係の人どこにいるんだろ?

 教室の場所もわからないのに、トボトボ1人歩いた。

 
 ふと窓の外を見ると、そこには綺麗な空が広がっていた。

 透きとおった、綺麗な青色だ。

 「空ってこんなに綺麗だったんだ・・・。ずっと忙しくて

  みてなかったなぁ・・・。」

 窓をあければ、心地のいい風が流れてきて私の長い髪の毛を

 なびかした。

 気持ちよく窓から外を眺めていると、声がかかった。