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美雨にはたった今まで1年と少し付き合った男がいた

その男は美雨が勤める会社の上司だった

大学まで地元で過ごし、就職の為に出てきた大都会の時間の流れについていくのがやっとの美雨には

精力的に仕事をこなし、そして部下にも優しい心配りの出来る上司に、淡い恋心を抱くには余り時間がかからなかった

そして上司もいつしか、素朴で何事にも一生懸命な美雨に特別な感情を抱くようになった

ある時、残業で遅くなった美雨を同じく残業をしていた上司が食事に誘った

互いに思いを寄せあっていた二人が男女の関係になるには自然の事だった