「俺の事、気になってるから今ここにいる。違う?」


また沈黙が流れた


雨の音とかすかに店内に流れるジャズシンガーの歌声










「ええ、確かに私はあなたに興味を持っている。だからといって絵のモデルなんて私には出来ない」


この男には何か全てを見透かされている気がして美雨は素直なままを話した


「あっそ。じゃ無理にとは言わない。他にもあてはあるからさ」


そう言うと、伝票を持って男は立ち上がった











「待って…」