それからずっとモヤモヤした気持ちを
引きずりながら部活へ行っていた。

ある日恋愛が
「麗心!部員の人のアドとかわかる?」
と訪ねてきた。

実は数人しかわからず
一番肝心な1年のアドが一つもなかった。

「えー!知らない!森山に聞こうかな?」

って何言ってんの自分!
べ、べつに森山じゃなくてもいいじゃん!

「ちょっ、麗心?顔真っ赤だよ?いきなりどうしたのよ〜」

「な、な、なんでもないよっ!さぁ仕事仕事。」

危ない。何考えてんだろ。

「じゃあ、部活終わったら森山にアド聞きに行こうね!」

えぇぇぇえー?
「あ、うん。わかった!」

なんだ。
この変な緊張は。
落ち着け、自分。

その日は部活が終わるのが
すごく長く感じた。

ー部活終了後ー

「ってことで、アド教えてね!」

おいおい、恋愛行動力すごいな。


「なに?お前も俺のアドほしいのか?」
と、森山が私の顔をのぞいてきた。

ち、ちかい…///

「あ、あの、ほしいです!」

私いま、顔あげたらだめだ。
タコ以上に赤いよー。

「そんな、敬語使わなくてもいいって言ってんじゃん。立花おもしれーな!」

「ちょっと!からかわないでっ!」

もぉ!恥ずかしいじゃん…

この日はアドを交換して
家へと帰った。