入学式も無事終わり
自分たちの教室へ向かった。

春休みにあった
入学説明会で仲良くなった友達と
これからの学校生活について
盛り上がっていた。

「れーいーん♪久しぶり!実美のこと覚えてる??」

と可愛らしい声で私に話しかけてきたのは

山田実美(やまだ みみ)
ショートカットで
少し気の強い可愛らしい女の子。

こう見えて
ハンド部なんだよ!

「あ!実美だぁ!当たり前でしょ?覚えてるって♪」

そんな
たわいもない会話をしていると
教室へついていた。

座席表をみると
私の前が実美だった。

「やったぁー!あたしたち席前後じゃん!」

「ほんとだ!たくさん話そうねっ!」

そんな話を実美としていると

「あたし席遠いじゃん…(泣)」

と今にも泣きそうな顔で
恋愛が抱きついてきた。

この子すごく可愛いの。
亀井恋愛(かめい こあ)
目がくりくりで雰囲気がふわふわしてる。

なんて可愛いの?
なんて思いながら頭をよしよし。

「こあー?席遠いけどちゃんと相手するからね?だから泣かないの。」

と言い聞かせ
わたしたちは席へついた。

クラスを見渡すと

はしゃいでる子もいれば
大人しそうな子もいる。


はぁ、3年間このクラスで
やって行けるのかな?

そう。
私の学科は1つしかないため
3年間クラスが同じなのだ。

だから
嫌でもこの40人と
毎日顔を合わせなければならない。


嫌にならなきゃいいけどな…

と思い
深くため息をついた。


ホームルームが始まり
先生の自己紹介などを聞き
その日は帰宅した。

「みんな!またねぇー」

と手をふり私は
教室をあとにした。


「麗心!こっちよ。」

とママが叫んだ。

「あ、ママ。今行く。」

車に乗り
家へ向かった。

私の家から学校までは
バスで1時間かかる。

これから毎日
バスに揺られながら登下校すると
考えると憂鬱になってきた。