『大衆』社会って、たぶん、こういうこと
呆れるくらい高く厚い壁で自己を守って、隔離して
「これをみんながやってるから」って言ってこうしたのに
壁の内側で「1人は嫌だ」、寂しいって泣いてる。みんなみんな
だから考えを情報を感情を共有しあってどろどろ溶けていく
溶けて混ざって楽しいかい
主張する個性は些細なものだよ
液体でできたカタマリはほら、彼も彼女も複雑に絡まって
二度と抜け出せないね
うん?何を言い出すんだい。君も彼も、もう僕の一部だろう。
いったいどこからどこまでが君かな僕かな
彼にはわからないよ
そもそも彼って誰だい
あいつの足かな
こうして僕らは1つになって、だんだんそれが『大きな1人』になる
僕らはそれの一部にすぎないんだ
まるで人間だね
たくさんの種類のたくさんの細胞で出来上がった生き物。
それはきっと、綺麗で汚いこの社会だ
※ここまで読んでいただきありがとうございました
04/11/12/SUN 伊勢大輔 燈霞