玄関に残され戸惑っていると
リビングの方から翼が出て来た。


「翼、もう少し静かに…
おっ…美優か?」


「久しぶり」


小さい頃はよく遊びに来てた
見慣れた幼なじみの家。


昔の記憶を懐かしいみながら
美羽ちゃんがお昼寝している
部屋まで案内された。


「うわぁ〜小さくて可愛い。
翼に…なんとなく似てる?」


「何で疑問形?」


赤ちゃんの隣で
寄り添っている女性が
体を起こして話かけて来た。


「もしかして貴女が噂の
美優さんかしら?」


「噂って…ちょっと何か変な話
してんじゃないでしょうね?」


私は翼の顔を覗き込むと
顔を赤らめてそっぽ向いた。