ジャズが流れるお洒落な店に
楽しい会話と美味しカクテル。


何杯目かのカクテルに
手を伸ばしながら
私はいつの間にか
眠りについたらしい。


「ん〜」


白い光が射す浅い眠りの中で
寝返りを打った瞬間
パチッと目が覚めると
目の前に香月さんの顔があった。


「おはよ」


「えっ?あっあの私…」


驚いて飛び起きた私に
香月さんは優しい笑顔で言う。


「美優ちゃん家、解らないから
拉致っちゃった」


「すっすみません。
私なんか変な事してませんか?」