「いえ…こちらこそ助けて頂き
本当にありがとうござい…あっ」


私が深々と頭を下げ、
顔を上げると見覚えのある
姿がそこにあった。


「あの…香月さんですよね?
以前、お仕事でご一緒させて
頂きましたSTFの河原です」


「あ〜早紀ちゃんとこの。
確か美優ちゃん!!
どうりで見た顔だと思ったんだ」


香月さんと直接会うのは
一年ぶりなのに名前を
覚えてくれてるなんて感激。


それにしてもやっぱり俳優さんは
カッコイイな〜なんて
見惚れているとグゥゥーと
お腹がなった。


(やだ!?)


私が真っ赤になった顔と
お腹を隠すと香月さんは
アハハと豪快に笑った。


「俺も腹減ってて
そこのラーメン屋に
行くとこだったんだ。
美優ちゃんさえ良ければ
付き合ってよ」


「えっいいんですか?」