香月さんがどんな気持ちで
いるのか解らないけど
今の状態でここにいたら
私きっとファンを通り越して
香月さんを男として
好きになっちゃう。


とりあえず実家に帰ろう。

そう決めて香月さん宛に
メモを残し家を出た。


マナーモードにしていて
気づかなったが
約15時間ぶりに携帯を見ると
20件の着信と8件のメールを
受信していた。


凌也に早紀と実家…


「はぁ〜」


そっと溜息が漏れる。


きっと凌也が私を探して
連絡しまわったのだろう。


私は気の重い足どりで
実家の門を開いた。