「……言っとくけど力仕事とか無理だよ?」


自慢じゃないけど私は運動神経が鈍い。

しかも人に比べてかなり非力な方だと自覚している。


この灼熱の日差しの中で汗みどろになりながら土木作業などという仕事ないようなら、速攻にお断りだ。


「そんなわけないじゃないのっ!

ちゃんと屋内の仕事だし、きっとすごく快適だと思うわ!」


そんな上手い話、本当にあるんだろうか。


ーーまさかとは思うけど……


「夜の仕事じゃないよね?」


「そんなわけあるかー!」


訝しげに聞いた私に、今まで押し黙っていたはずのお父さんが憤慨したように否定した。


「だよね…」


さすがにうちの親でもそこまで考えなしじゃないか。


となると。