1月3日 午前4時23分
波崎 雫 亭年14歳

誕生日まで僅か数日の死だった。遺影の中の彼女は驚くほど、綺麗で。

眠る様な棺桶の中の君も今にも蘇りそうだった。

「行くなよ…」

燃やされる前に唯一呟いた、最期のお別れの言葉。骨になったら本当にもう君には、会えない。

棺桶の中に、あげた指輪を入れた。


本当に、もうこれで終わりなんだと信じられなくて涙声で歌ってた。


今奏でるのは、SONG OF TEAR。

でもその唄が何時か笑って歌える日まで…だから今は涙が枯れるまで。

この声が果てるまで、歌わせて…。



FIN.