やれやれ、と言ったように返事をする斗
真。
もう……子供扱いして……。
昔からそうだった。何かと私を斗真は子
供扱いしてくるから一度、「子供扱いし
ないで!」って言ったんだよね。
そしたら……。
『子供扱いなんてしてない。柊はいつだ
って、俺にとって……。柊を子供扱いな
んて、したくても出来ねー』
って、言われたんだよね。
あれ、どういう意味だったんだろう……。
「柊、行くぞ」
「あ、うん……ていうかどこいくの?」
「東京駅」
「……え、なんで」
「新幹線に乗るから」
新幹線!?
「新幹線に乗るの!?」
ビックリしてそう言うと、斗真がニヤッ
とわらった。