だけど……好きなのかどうかは、わから
ないんだもん……。
ぼふっとベッドに倒れこむ。
もーダメ……頭、パンクしちゃうよ……
。
恋愛感情っていうのがそもそもよくわか
んない。
恋に恋してた、みたいな時期はあったか
もだけど、本気で人を好きになった事な
んて無かったし。
ただ、辻宮に時々キュンってするのは事
実だし……。
「……こういうときは、相談だ、相談」
私はむくっと起き上がり、ケータイを取
ると、瑠璃か繭に電話をかけようとして
……うん、繭にしよ。
瑠璃だとプロポーズされたってだけで、
ずーっと騒ぎそうだからね。
3コール目で、繭は出た。
『もしもし、美里?』