「取り敢えずなに頼むか決めろよ」


「……じゃあ、苺のケーキと紅茶」



私がそう言うと、辻宮が了解、と笑って
私の分まで頼んでくれた。



そんな何気ない事なのに、なんでか胸が
、小さく高鳴った。



やがて運ばれてきたケーキと紅茶。辻宮
も同じだった。



「───んで、俺が美里を好きな理由(
わけ)だけど……」


「ブフッ…!ゲホッ、…ゴホッ……」


「え?おい大丈夫か?」



いきなりむせた私を、怪訝そうに見つめ
てくる辻宮。



い、いきなりすぎでしょ!



なんの前触れもなくきたから、ケーキが
器官で暴れまわったよ……。



「ご、ごめ……。急に来るとは思わなく
て」



「そうか?だってその為に呼んだんだし
。どうせまだ半信半疑なんだろ?」