辻宮は、片手で顔を、というか口元を覆
って、ほんのりと頬を桜色に染めながら
私を上からしたまで眺めてる。



え、な、なに!?



「やっべ……予想以上にエロい」


「……は?」



てっきり、似合わねえ、とか言われるん
だとばっかり思っていたから、思わず間
抜けな声になり。



……次の瞬間、とてつもなく恥ずかしく
なった。



「……っ変態!」


「男は皆そーいう生き物なんだって。い
いじゃん、誉めてるよ?俺」



ニヤニヤすんな!嬉しくないわっ!



「いやあ、俺の見立てに間違いはなかっ
たな、流石俺。この肩が出てんのとか、
胸強調してんのとか……サイコー、俺」


「……っ!」


「知ってるか?このドレス───脱がし
やすいんだよ」



そう言って、私の肩にするりと触れた辻
宮。