「おらっ、行くぞ〈馬鹿未羽〉」
凌太が私の頭にカバンをあててから〈馬鹿美羽〉のところだけ
私の母親に分からないよう口パクで言い外に出てった。
『行ってきまーす』
そういって、私も外に出る。
『ふぁ...』
「でっけー欠伸..」
横で嫌そうに私の顔をみる。
『うるさいな、最近寝不足なんだから仕方ないじゃん。』
凌太を睨みながら足早に歩き。
「するんだったらもっと、上品に欠伸しろよ」
凌太も足早に歩いてきて。
『はいはい。』
そういって、受け流し
「未羽っ」
後ろから、突然名前を呼ばれ振り返ると
「制服似合ってる、可愛い」
と、凌太が微笑み上記を言う。
つい、そんな相手に褒められたので
急いで前を向き顔を赤らめる。
あんな笑顔をと一緒にあんな言葉を言われたら
嬉しいとしか思えないだろう。
普段、口悪く馬鹿でも
容姿だけはカッコいいから、
私の幼馴染みじゃないんじゃないかと想ってしまう。