目を閉じると暗闇の中で体育座りをして俯いている私がいた。



私が強くならなくちゃいけないのは分かってる。



私がたっくんを支えてあげないといけないことだって分かってる。



でも、そんなに簡単に強くはなれないんだよ…






まだ君に触れることが怖くて不安で…



あやは弱虫で怖がりで臆病者だから。



だからそんなに簡単には強くなれないんだ…






たっくんの不安を取り除いてあげることも出来ない自分が憎い。







「“私は君を幸せにしてあげられるだろう か……?”」






その問は誰にも届かず、答えてくれる人はいなかった…