俺は勢いよく扉をあけた。


そこにいた桃乃は、アザだらけで髪が激しく乱れていた。


迷いなく、抱きしめた。嫌がられるかも知れない。でも抱きしめた。


桃乃は震えながら泣いている。


泣いているこいつを俺は守りたいと思った。


気づいたんだ。俺は、桃乃が好きなんだ。


女にそんなコト思ったのは初めて。でも、ただ純粋にこいつが好きなんだ。


泣きやんだ桃乃にキスをした。優しく、甘い。


嫌がらずに受け入れてくれた桃乃が可愛くて。絶対に手に入れる。そう思った。


覚悟しとけよ。