「落ち着いたか?」


数分後、泣き止んだわたしに夢矢が訪ねてきた。


「うん。ありがとう。」


「俺さ、お前と全然話してなかっただろ?」


「えっ??」


急に言われてびっくりした。


「それはさ、俺がお前にキスして、お前本当はすごく嫌だったんじゃねぇかなって、

思ったんだ。無視されるのが怖くて話せなかった。」


夢矢はこんなことを思ってたんだ…


「私は、夢矢の事嫌いになった訳じゃないよ?あの時は、パニックになってたんだと思う。

夢矢と会話してなくて、正直、ちょっと寂しかった…」


これが私の本心なんだ。


「まじで!?よかった~~~。俺と話してなくて寂しかったのか~」