「夢矢…。ここにいるよ…助けて!!」


「いるんだな?よかった…今開けっから!」


そう言って夢矢は鍵を開けてくれた。


夢矢は私を見て、目を見開いた。


それもそうだよね…。乱れた髪の毛、アザだらけの体、血の跡がある顔。


私は思わず俯いた。そしたら


フワッと何かが私を包み込んだ。


…夢矢が私を抱きしめた。