「…信じられない…」
俺らの関係。
―――――――――幼馴染。
6年前に離れたっきりだった。確か、ちぃの親父が転勤とかで関西に行ってたんだっけ…
「なんでここにいんだよ。つかなんでこの学校の制服着てんだよ」
「…あたしだけこっちで一人暮らし」
そう言って、くったくのない笑顔を俺に向けた。
相変わらず可愛いな。
小さいころからずっと好きだった女が目の前にいる。
同じ学年で1年過ごしたのに気付かないとかどんだけバカなんだ、俺。
「ほんとうに…こーたちゃんだよね…?」
「はぁ…。なんなら昔のお前の失敗言ってやろうか?たとえば―――」
「だめぇっ!!」
きゃーっと言いながら俺の口を小さい手でふさいだ。
……だめだ。普通に可愛すぎる。