「おや二人とも」
総司「近藤さん、夕餉ができたみたいですよ」
勇「ああ、今いく」
周助「うむ。沙彩もご苦労だったな」
「いえ、ふでさんがお待ちしてます」
沙彩は頭を下げたまま勇と周助を見送った。


総司「もお行ったよ。そんなにかしこまることないのにさ」
「いえ、ふでさんと周助さんには感謝してますし」


総司「…ふーん」
総司はそそくさと広間へ戻って行った。

「?」











翌朝
左足の痛みはまだあったが、沙彩は急いで台所へ向かった。

斎藤「おはようございます…」
「あ、おはようございます!斎藤さん早いんですね」
斎藤「ああ…」
相変わらずそっけない返事に沙彩は空を仰いだ。

道場「試衛館」の門弟生は朝餉だけは交代で準備をする事が決められていた。