「!?すみません。すぐに支度を」
言葉にした瞬間、熱湯が沙彩の足にかかり、悶えた。

「っ!?…」
ふで「おやおや、男とばかり話こんでいるからそんないなことになるんえ、さっさと支度をしな」
「っは、はい」

沙彩の左足は赤く腫れ上がりつつあった。

総司「…」













山南「どうしたのですか?お食べにならないのですか?」
「あ、いえ」

山南 敬助。
いつも穏やかでゆっくりとした口調で門弟の中でもいつも皆に腰が低い。

沙彩も広間で皆と一緒に夕餉を頂く、けれど左足の痛さがどうも気になる。

山南「?」

総司「…」

平助「沙彩たべないのか?んじゃ、いっただき!!」
「あ」
佐之「こら平助!これやるからおとなしくしとけ!」
佐之は自分の鮭の切り身を平助の皿にあげた。
平助「やったあああ!いっただきまーす!」

佐之「ったく(笑)」


それを見てふでがため息をつきながら口をひらいた。

ふで「まったくあの人はどこにいったんだかちょっと沙彩、みてきて遅れつないかい?」

「はい!」


総司「…」


沙彩は広間を出て、ふでの旦那様、近藤周助を道場まで迎えにいく。