勇side


勇「え、それはもう決まりごとなのですか?」
周助「ああ。別にいまになって驚くことはないだろう?」

稽古を終えた道場に声が、響いた。

勇「そうですが、あまりにもふでさんが」
周助「かわいそうとでもいいたいのか?生意気なまねはあいつもしないだろう」
勇「なんともおもわないんですか?」
周助「なにをだ?なにをおもう?」

勇「それは…」

周助は立ち上がり竹刀で素振りを、はじめた。

周助「お前にもそろそろ女が必要な時期ではないのか?」
勇「わ、わたしは別に」
周助「土方に先を越されているではないか?沙彩はおしいことをしたわ。もっと早くに手中に収めておけばよかったわ」
勇「!?沙彩のことですが、もうこれ以上近づかないでください。」
周助「…」

周助は頭をさげる勇を見て鼻で笑った。
周助「ふん。なんだ?もしかして沙彩のことが」
勇「ちがいます。ただ家族として」
周助「ふん。まあいい。みなには話は明日するとしよう」
勇「……」



日付はすでに変わっていた。