沙彩はまた井戸の中を覗いていた。


「なにしてんだ?落とされたらひとたまりまたもねぇぞ」
「?!さ、左之さん…そう、ですよね…」
左之「どうした?土方さんのことか?」
「いえ、その…あたし土方さんの、ことで嘘を…」
左之「…知ってる。お前が土方さんと付き合うわけがねぇ」
「!?わかってたんですか?」
左之「わかってたっつーか…土方さんがこの忙しい時に女を作るはずねぇって思っただけだ」
「ああ…京都の…でも、今だけなんで、…なんだか申し訳ないです」
左之「なにがあったかはしらねぇが話したい時に話せばいいさ」
左之助は沙彩の頭を撫でた。

「…はい。すみません…」





「沙彩ちゃん」
左之「?」
「あ、沖田さん」
沖田「ちょっといいかな?」
「は、はい」
左之「じゃあおれは道場もどるな」
「はい。ありがとうございます。」

左之「無理すんな?」