平助「なんだこの匂い……て、沙彩!魚こげてるぞ!!」
「…え?……わっ!?っけほけほっ」
いつの間にかあたりに白いけむりが立ち込めていた。

左之「わっ!なんだこの煙!!平助!ドアあけろ!」
台所へ入ってきた左之助も腕で口を覆っていた。

「す、すみません」
煙はあらかたなくなったもののまだ少し煙かった。

左之「これは俺がやるから、付け合わせ頼む」
「はい」
左之助に言われて沙彩はそれぞれの膳の準備をする。

平助「…」
左之助「…」


「先持っていきますね」
沙彩はふらふらと台所をでていく。それを見て平助が口を開く。

平助「あいつなにかあったのかな?昨日からおかしいんだよな」
左之助「さあな、俺らがいない間になにかあったらしいが…」
平助「え、なに?」
左之助「お子様には関係ねえ話しさ。ほらとっとと味噌汁つげよ」
平助「なんだよー!子どもあつかいしてー!!!」