総司は洗物を終えて手をふいていた。

「ありがとうございます…」
総司「うん。感謝してよね」
「す、すみません」
総司「で、その痣は?」
「…答えたくありません」
沙彩には少し心あたりがある。
朝、周助に強く掴まれたところだからだ。

「…」
総司「…」
「……」
総司「…」

「…」

総司「周助さん?」
「!?」
総司は沙彩の顔を見るなりため息をついた。
総司「やっぱり、わかりやすいね」
「!」
沙彩は顔をすぐに下に向け俯いた。

総司「あの人の悪いくせだね」
「…ここに引き取られたのは本当に感謝してるんです。…でも理由が…」

総司「身体目当て?」
「!?しってたんですか!?」
総司「周助さんがふでさん以外をここに住まわせるってことはそういうことだろ?君はまあ最初の状況が違うけど」
「みなさん知ってたんですね…」
総司「入れ替わり住み込みでたくさんの女の人がきてたからね。君がここにきたた時は丁度一人目がいなくなっただけだけどね」
「…」