大きな音が台所に響いた。
ふで「なにしてるんだい!?しっかりおしよ!」
「はい、すみません」
ふで「ったく…」
ふでさんは広間へ戻っていった。
沙彩は台所にある大量の洗い物を見つめた。
「どうしたの?」
「!?お、沖田さん…」
沖田「手伝おうか?」
「あ、いえ…大丈夫です」
と、言いかけたが、総司は沙彩の手を掴んだ。その瞬間痛みが走った。
「いっ!!」
沖田「こんな腕でできるわけないだろう?」
「だ、大丈夫です」
沖田「君っていつもどこか怪我してるよね」
「う、すみません…」
総司は洗い物を手伝いはじめた。
沖田「その怪我は?」
「これは…なんでもありません」
「なんでもないねぇ…痣になってるっていうのに、誰かに掴まれた痕みたいだけど?」
「…」