勇「すまないな…」
「え?」

勇「ふで、いやお義母のことだ」
「……」
勇「いつもあんな感じなのかい?」
勇は重い口を開いた。
「…っ」

沙彩は俯いたままなにも言わなかった。


勇「答えてくれ。日に日に傷が増えて行ってることは知っていた。総司や平助からも話をきいていたんだが…どうもら信じられなくてな…けれど、今日わかったよ」
「…」
勇は今さっきの出来事を思い出していた。

「大丈夫です。怪我も自分が不注意なだけですので」

勇「足は大事ないのか?」
「はい!」


勇は沙彩の足を見つめていた。
きっと足のこともだれかに聞いたんだろうと思った。

「でわ、わたしは仕事に戻ります。」
勇「沙彩さん」
「はい?」

勇「なんでも言ってくれ。頼む」

「…」
沙彩は頭を下げて勇の部屋をあとにした。